ベースニンジャ体験

帰宅しました。地震すごかったようですね。今さら知りました。新潟が被害大きいようですけど、大丈夫でしょうか。や、大丈夫ってことはないか。心配ですけど気づいてもいなかったものですからあんまり軽く言えません。とにかく出来るだけ何事もないことをお祈りしてます。ダイアラーさんでも影響あった方多いんですよね。本州ではかなり広い範囲で揺れたようですし。ニュースも見ないと。

それでは改めて。遅かったからご飯食べたらすぐ送ってくれました。同行した人が誘ってくれたというか連れて行ってくれたんですけど、目の前で見たいって言ってたのがよく分かりました。
今回急に行くことになったライブというのは、今沢カゲロウさんというベーシストの方です。フレットの上で指が踊ってるとでも言ったら良いのか、とにかくハードな曲でのスピードとリズム、うねるような音の洪水とメロウな曲での歌うような響き。それらがすべてたった一本のベースで作り上げられているのも驚きですけど、またその演奏スタイルもユニークでした。リアルタイム多重録音という感じの演奏方法で、リズム中心のフレーズを弾きながらそれを足でコントロールしているレコーダーで録音し、それをすぐに再生しつつ次のフレーズを重ねていくのです。分かります(笑)?弦を手のひらで叩けばパーカッションにもなり、ハーモニクスでメロディを奏で、チューブを通した音を口の中で反響させて音にエフェクトをかけ、それで歌ってみたり、それを一人でこなすんです。ものすごいスピードのチョッパーを聴かせたり、フレット上で腕を交差させながらのタッピングをしたり…もうエレキベースって何でも出来るんだなーと思わせてくれるほど。もちろん楽器ではなくて奏者が何でも出来るんですけども。その楽器は6弦のエレキベースという、ちょっと変わったものなんですけどこれだけですべて出来てしまう、本当にニンジャのような(?)テクニックでした。技術ばかりが目立ったみたいな書き方ですけど曲も素敵でしたよ。バラードなんか綺麗でしたし。それと小さい子も来ていて、速い曲では全身でリズムを取っていて可愛かったです(笑)。お母さんがおっしゃるには「激しい曲の方が好き」とのことでしたけど、あの速弾きは格好いいと思いますし、これがキッカケでベース始めたりしたら面白いですね。
休憩を挟んで2部構成のステージでした。会場になったのが今沢さんの高校の先輩という建築家の方の自宅兼スタジオで、ときどきサロンコンサートのような形で開放しているとのことでした。その建物も面白いものでしたけど、あまり大きくはない会場が一杯で、1階が椅子席で2階が座敷席になっていて、中2階がステージという形でした。つまり今沢さんを上下から見るという感じ。音の広がりと抜けが良くて、フルートの演奏家でもあるというそこのオーナーの方が演奏会の出来る家として設計されたんだそうです。とても温かな空間でした。
今沢さんは日ハムのファンサイトhttp://www.fism.jp/でもコラムを書かれているとかで、応援曲を作ったりもしたそうですよ。小さい頃からパリーグが好きで、ロッテの帽子をかぶってたとか曲間のMCも面白くて、会場中で笑いが絶えないといった感じでした。幼稚園に通う頃からポケットメトロノームを持って歩いていて、カチカチいわせてたので爆弾魔のようだったとか(笑)、あの角までは16分の裏打ちで歩いて、横断歩道は32分、坂道は3連符の真ん中とかやってたそうです。そのころからリズム刻んでたんですね。そのおかげか、BPMの148と149の区別がつくようになったとか。スゴイ話です。さっきのリアルタイム多重録音も、演奏中にビートに合わせてクリックしていかないと演奏が止まるそうですし。最初にBPM=149をイメージして演奏始めて、途中からメトロノームが入ってくるという曲をやったんですけど、まるで最初から合わせていたかのように、その多重録音のベースになってるパートからクリックにぴったり合ってるのです。身体がリズムを覚えてるんでしょうね。
会場ではCDの販売もしていましたので、帰る前にいろいろ見てきました。そこで会場のBGMにもなっていたバラードアルバムを購入。素晴らしい体験でした。

音楽のことももっと語る言葉を見つけたいものです。いろんな経験をして、そしていろいろ考えるようにしようと思います。明日は出かける予定もないし、洋服の入れ替えとかして過ごしましょう。本格的に衣替えです。冬服の前には買い物に行くつもり。