ひと言感想

西澤保彦さんの「チョーモンイン」シリーズ7冊目になります。短編集としては4冊目です。
結局長編は番外編含めても3冊なんですけどね、どうやら不穏な雰囲気を感じさせている部分も明らかになりつつある今、ときどき読んでるのが辛くなるものもあります。あまりにもシビア、というか。ときにそうした人間の醜さとか嫌なところといった点も書かれているのが特徴の一つでしょうけども、「このシリーズは必ずハッピーエンド」の言葉を信じて付いていこうとしているので、最後さえ良ければみたいな感じじゃないと助かります(笑)。完全に個人的希望。
今回の短編のオチにも(具体的にはネタばれになっても困るので書きませんけど)、「えーそんなー」と思ったものがありましたので。オチというか、終わり方かな。ミステリ的な解決とは違うところの小説としての収まり方ですね。それがオチか。
でもラストの書き下ろしは、そこまでほとんど嗣子ちゃんが出てこなかったことの反動もあって(その上あまりにもあまりな展開が笑えてしまったので)、良かったです。面白かったとは別の、小説的評価とはまた違うと思うのですけど、「良かった」。ホッとしたというか。これ、読んでもらわないと通じないと思う上に、読んでもらったとして「ああこういうのが好きなんだ」という程度のことしか通じないと思う(笑)。その程度のことしか書いてないということですね。ハイ反省。
この「読書」カテゴリーほとんど使わないのってやっぱり感想文が苦手なせいかな。いつの間にかひと言じゃないし。